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WordPressの保守は自分でできる? やることの全部と、自分では確かめられないこと

2026-10-31解説保守WordPress

WordPressは自分で更新できるのがいいところです。ただ、2025年に見つかった弱点の91%はプラグインにあり、半分近くは発表の時点で直した版がありませんでした。保守でやることの全部と、自分でできる範囲、自分では確かめられないことを書きます。

WordPressのいいところは、専門の会社に頼まなくても、自分で更新できることです。

WordPressとは、ブログのように文章や写真を書き換えられるホームページの仕組みです。日本のホームページ(.jp で終わるもの)のうち、何で作られているかが分かるサイトの約8割がWordPressです。管理画面(文字や写真を書き換える画面)に入れば、社内の誰でもお知らせを足したり、写真を替えたりできます。更新のお知らせが出たら、ボタンを押せば新しい版になります。

だからこそ、こう聞かれることが増えました。

「更新ボタンを押すだけなら、自分でできるよね?」「保守にお金を払う意味って、本当にあるの?」

実は、2025年に見つかったWordPressの弱点のうち、91%はWordPressの本体ではなく、あとから足した部品(プラグイン)でした。

しかも、そのうち半分近くは、見つかったと発表された時点で、直した版がまだ出ていませんでした。更新ボタンを押すだけでは、守れない穴があるということです。

点検したWordPressのサイトでも、3年以上前の版のまま、そのあと出た10回以上の修正が入っていないものがありました。ご自分で更新しているつもりでも、本体だけ、部品だけ、と抜けが出ることはよくあります。

もちろん、自分で保守をしてはいけない、という話ではありません。どこまでが自分でできて、どこからが自分では確かめられないのか。その線を書きます。

御社のWordPressのサイトに、外から見て危ないところがないかを、URLを送っていただくだけで無料で点検します。ログイン情報はいただきません。

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1. ホームページの保守とは

ホームページの保守とは、公開したあとのサイトを、止めず、壊さず、乗っ取られないように見続ける仕事のことです。お知らせや写真を書き換える「更新作業」とは別のものです。

中身の更新作業保守
何をするかお客さんに見せる中身を変えるサイトを動かしている部品や契約を、新しく、切れないように保つ
たとえば新商品のお知らせを足す、スタッフの写真を替える、営業時間を直す部品を新しい版に入れ替える、入れ替える前に控えを取る、ドメインや証明書の期限を延ばす
やらないと情報が古くなるある日表示されなくなる、乗っ取られて書き換えられる、問い合わせで預かったお客さんの名前や連絡先が盗まれる、会社のメールが届かなくなる

家にたとえると、更新作業は部屋の模様替え、保守は鍵の交換や契約の更新です。模様替えをしなくても家は困りませんが、鍵や契約を放っておくと住めなくなります。

2. WordPressの保守でやることと、頻度

WordPressのサイトで、作ったあとに要ることを並べます。上ほど、抜けると困ることが大きいものです。頻度は、当社がおすすめしている目安です。

やること何をするかおすすめの頻度つまずきやすいところ
🧱プラグインとテーマの更新要注意プラグイン(あとから足す部品)とテーマ(見た目を決める部品)を新しい版にする月1回。大きな弱点が発表されたときは、その日のうちに弱点の9割以上はここにあります。直した版が出ない部品は更新では守れず、外すか替えるかを決める必要があります
🗄️バックアップ(控え)を取る要注意サイトのファイルと、記事や問い合わせを保存している場所(データベース)の控えを取っておく更新の前に毎回。ほかに月1回以上取ったつもりで、写真だけ、データベースだけ、になっていることがあります。戻せるかを一度試していない控えは、いざというとき使えません
🧱WordPress本体の更新注意WordPressそのものを新しい版にする小さな更新は自動で入る設定のままに。大きな版は、出てから1〜2週間様子を見て大きな版は、プラグインとの相性で表示が崩れることがあります
🧱PHPの版を上げる注意WordPressを裏で動かしているプログラムの言葉(PHP)を、新しい版に切り替える年1回の確認。修正の提供が終わる前に版を上げると、古いプラグインが動かなくなることがあります。先に対応を調べる必要があります
🔑ログインの入口を守る注意管理画面に入るパスワードを強くし、入口を誰でも開けないようにする最初に1回。担当が替わったときと、辞めた人が出たときWordPressは、URLの後ろに決まった文字を足すだけで、ログイン画面が開きます。パスワードを何万回も試されることがあります
🏠ドメインと証明書の期限注意サイトの住所(ドメイン)と、暗号化の通行証(証明書)が切れないようにする月1回、期限を確かめる契約先を誰が知っているか、自動更新になっているかが分からなくなっていることが多いです。切れるとサイトもメールも止まります
📮更新したあとの動作確認参考主なページの表示と、問い合わせフォームの送信を確かめる更新のたびに毎回見た目は直っていても、フォームの送信だけが止まっていることがあります。実際に1通送ってみるまで分かりません

押すだけで終わるものは、1つもありません。どの作業にも、押す前の控えと、押したあとの確認が付いてきます。

3. いちばん多い困りごとは「更新したら壊れた」

自分で保守をするとき、いちばん怖いのは弱点よりも、更新ボタンを押したとたんにサイトが壊れることです。

部品どうしの相性や、PHPの版との相性で、更新したとたんに表示が崩れたり、画面が真っ白になって何も出なくなったりすることがあります。管理画面にも入れなくなると、ボタンで元に戻すこともできません。

よくあるのは、こんな流れです
  1. 社内で少しパソコンに詳しい人が、ホームページの担当になる
  2. 忙しくて、更新のお知らせがたまっていく
  3. 時間ができた日に、まとめて更新ボタンを押す
  4. 画面が真っ白になる。管理画面にも入れない
  5. 控えを取っていない。取っていても、戻し方が分からない
  6. 作った制作会社とは何年も連絡を取っておらず、すぐに頼める先がない

こうなると、直るまでのあいだ、サイトも問い合わせフォームも止まったままです。担当の人が悪いのではなく、壊れたときに戻す準備がないまま押していることが問題です。だから保守では、押す前に控えを取り、戻し方を決め、押したあとに動きを確かめるところまでを1つの作業にしています。

4. 数字で見る、WordPressの弱点

WordPressの弱点を集めて調べている海外の会社が、2025年の1年分をまとめています。

2025年に見つかった、WordPressまわりの弱点
あとから足した部品(プラグイン)にあった割合
91%
見た目を決める部品(テーマ)にあった割合
9%
発表された時点で、直した版がまだ出ていなかった割合
46%

1年で見つかった弱点は11,334件で、そのうちWordPressの本体にあったのは6件だけでした。本体だけ新しくしていても、守りの穴の大半は部品の側に残ります。

もう1つ、気になる数字があります。弱点が見つかってから、実際に悪用が始まるまでの時間は、おおよそ真ん中の値で5時間でした。出典は記事の最後に置いています。

5. 「更新ボタンを押すだけ」で済まない3つの理由

理由どういうことか
🧩① 直した版が出ない部品がある弱点の半分近くは、発表の時点で直した版がありませんでした。この場合、更新のお知らせは出ません。お知らせが出ていない=安全、ではありません。外すか、別の部品に替えるかを決める必要があります
🧱② 更新でサイトが壊れることがある3章のとおりです。押す前の控えと戻し方の準備がないと、壊れたときに止まったままになります
🧱③ 穴があっても、画面はふつうに動く弱点のある部品が入ったままでも、画面はいつもどおりに表示されます。管理画面を毎日見ていても、それだけでは気づけません
更新を自動にしておけば大丈夫?自動更新は、直した版が出たものには効きます。ただ、直した版が出ない部品には効かず、更新で壊れたときにも誰も気づきません。自動にするなら、壊れていないかを確かめる人と、戻せる控えがセットで要ります。

PHPの版について詳しくは、PHPとは?わかりやすく言うと「自動販売機の中の機械」に書きました。

6. 自分でやってもいいサイト、頼んだほうがいいサイト

自分でやれるかどうかは、作った人のうでより、サイトに何が付いているかで決まります。

📄会社案内だけのページ

プラグインが少なく、入力欄もない形です。控えと更新、期限の確認を決まった日にやれば、自分で回せることが多いです。ただし、会社案内だけのページでも、更新で表示が崩れたり真っ白になったりすることはあります。

📮問い合わせフォームや予約付き

フォームも、あとから足したプラグインで動いています。更新のたびに、送信できるかまで確かめる必要があります。

🔐会員・ネットショップ・決済付き

人の情報やお金を扱います。直した版が出ない部品を見つけたときの判断が、そのまま事故の大きさにつながります。作りを読める人に任せたほうがいいところです。

御社のサイトがどれに当たるか分からない場合も、URLだけで大丈夫です。外から見て危ないところがないかを無料で点検し、結果を専門の言葉を使わずにお送りします。

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7. 外から確かめられること、確かめられないこと

WordPressの版が外に出ているか、ログイン画面が誰でも開けるか、http で開いたときに暗号化されるか、ドメインと証明書の期限、なりすましメールの対策。こうした項目は、URLだけで外から確かめられます。無料点検で見ているのはこの範囲です。

一方で、どのプラグインが入っていて、そのうちどれに直した版の出ない弱点があるか、控えから本当に戻せるかは、管理画面に入って1つずつ見ていく作業になります。外から見る点検の範囲には入らないため、ご相談いただいたうえで、拝見してからお見積りしています。

「自分で更新しているけれど、抜けがないか不安」という方は、まず外から見える範囲を確かめて、そのうえで中も見るかどうかを決めていただくのが近道です。

8. 続けられる形にしておく

自分で保守をするときにいちばん多いのは、担当の人が忙しくなって、更新が止まることです。WordPressのサイトは、手が止まった日から古くなり始めます。

自分でやるなら、2章の表の頻度で日を決めて順に回し、誰がいつやったかを残しておくと続きます。担当が替わっても、表と記録があれば引き継げます。

自分で続けるのがむずかしくなったら、そこから引き受けます。

まずはURLを送ってください。外から見える範囲を無料で点検し、結果をお送りします。社内で回せそうなら、それで終わりです。

控えと更新、期限の管理、部品の弱点の見張りを毎月まとめて任せたい場合は、保守の内容をご覧ください。作業の前に控えを取り、作業のあとに動きを確かめ、何をしたかを毎月の報告書でお知らせします。

9. よくある質問

WordPressの保守は、必ず業者に頼まないといけませんか?
そんなことはありません。会社案内だけのサイトなら、決まった日に控えと更新と期限の確認をすれば、自分で回せることも多いです。むずかしくなるのは、フォームや会員、決済が付いているサイトと、担当の人が忙しくて手が止まったときです。
更新のお知らせが出ていなければ、安全ですか?
そうとは限りません。弱点が見つかっても直した版が出ない部品には、更新のお知らせは出ません。どの部品に弱点が出ているかは、外の情報と突き合わせて確かめる必要があります。
更新したら画面が真っ白になりました。どうすればいいですか?
まず、それ以上ボタンを押さずに、更新の前に取った控えがあるかを確かめてください。控えがあれば、そこから戻せます。控えがない場合や、戻し方が分からない場合は、お問い合わせください。
WordPressのサイトも、無料点検をお願いできますか?
お受けしています。公開されているページを外から確かめる点検なので、URLだけで足ります。ログインを試したり、弱いところを実際に突いたりすることもありません。
作ったあと、サイトは誰が見ていますか? 作りっぱなしのサイトは、鍵やドメインの期限切れ、古くなった部品に誰も気づけません。更新・期限の管理・毎月の点検を、月額でまとめてお引き受けします。 保守の内容を見る → 申し込みではなく、見るだけです。
出典
  • Patchstack「State of WordPress Security in 2026」(2025年に見つかったWordPressまわりの弱点11,334件、プラグイン91%・テーマ9%・本体6件、発表時点で直した版が出ていなかった割合46%、悪用が始まるまでの時間の真ん中の値5時間。2026年2月25日更新)
    https://www.patchstack.com/whitepaper/state-of-wordpress-security-in-2026/
  • W3Techs「Usage statistics of WordPress」「Distribution of content management systems among websites that use .jp」(.jp のサイトのうち、作りの仕組みが分かっているものの78.8%がWordPress。2026年10月30日時点)
    https://w3techs.com/technologies/segmentation/tld-jp-/content_management